健康経営 Q&A

オフィスの暑い寒い問題

「オフィスの暑い寒い問題」

こんにちは。メディカルコンチェルトの中の人です。

最近は季節の変わり目ということもあり、朝は涼しくて日中は暑い、そして夜はまた涼しいというように気温の変動が多い季節ですよね。気温の変動が多いと“寒暖差疲労”を起こしてしまい体調を崩してしまいます。しかも、雨も多い時期なので気温だけではなく、湿度も高いとべたつきもありとても不快です。リモートワークで部屋に一人であればエアコンの温度調節は自由自在ですが、オフィス内だとそうはいきません。

そこでトラブルになりやすいのは“オフィスの暑い寒い問題”です。この人は暑いけどあの人は寒い。この席は風が当たって寒い、あの席は空気が溜まって暑いなどなど、どうしてそのようなトラブルが起きてしまうのか、対処法など事例を踏まえてご紹介していきます。

■オフィスの“暑い寒い問題”とは?

■オフィス内の適正な室温とは?

■対策事例紹介

■オフィスの“暑い寒い問題”とは?

これは特に夏場に多く議題に上がる衛生委員会の内容になります。

オフィスのつくりにもよりますが、広いオフィスに空調の調節が1つ。エアコンが天井に設置されていて送風口から風が出る。大体のオフィスはこのつくりではないでしょうか。このようなつくりで多いのが暑い寒い問題です。

天井のエアコンの送風口に近い席、送風口に面している席、窓に接している席、奥まっていてエアコンの風が入ってこない席などなど

フリーアドレスであれば席移動すれば問題ないですが、席が決められていてそうも言ってられないようなオフィスもとても多いです。

特に夏場は外がとても暑いですよね。営業で外出してオフィスに帰ってくると、涼しいなんて経験が中の人はあります。

しかし、その逆もしかり。

朝からオフィスで仕事をしていて午後に営業から帰ってきた同僚にエアコンの設定温度を下げられて寒い思いをした記憶もあります。

また、ずっとオフィス内にいても、エアコンの効きが良い席や悪い席によっては快適に仕事ができないなんてこともあります。

これが俗にいうオフィスの暑い寒い問題です。

■オフィス内の適正な室温とは?

では、オフィスの適温とは何度なのでしょうか?

環境省の推奨室温は、「夏は28℃、冬は20℃」です。

とはいえ、実際にこの温度で生活してみると

・夏は暑くて仕事に集中できない

・冬は足元が寒い

といった意見が上がってきます。私も思います。

そもそも28℃と20℃の根拠は?と疑問になっていました。

もともと、この28℃というのは

「建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令」及び労働安全衛生法の「事務所衛生基準規則」で定められた室温設定の範囲(17℃以上28℃以下)に基づいて、法律で定められている室内温度の上限であって、必ずしも28℃に設定することが好ましいというわけではありません。

そしてこの28℃の元になっているのは、「1966年の厚生科学研究「ビルディングの環境衛生基準に関する研究」(小林陽太郎)だ。この研究の中で根拠とされ引用された研究はさらに古く、戦前から60年前後にかけてのもの」(オフィスの温度 「28度設定」の根拠は50年前の研究 AERA dot)

だそうです。

おいおい。50年前から変わってないのは。。。クールビズとはいったい。って感じですね。

テレビの情報操作とか刷り込みって怖いですね。

また、この28℃はあくまで「室温」であって、エアコンの設定温度でないということにも注意が必要です。エアコンの温度を28℃にしても、空調があたる位置や陽があたる窓際かどうかで室温は異なるでしょう。

さらに、オフィスの適温には温度だけでなく、湿度も関係してきます。なぜなら湿度は体感温度に関係するからです。さらに湿度は体調にも影響を与えます。

早稲田大学の研究によると、湿度が35%以下になると乾燥よる不快感を感じるそうです。

また、まばたきの回数が増えて作業効率の低下がみられたという実験結果が出ています。

逆に湿度が70%を超えると、汗などが蒸発せず、疲れを感じやすくなるため、注意が必要です。

そのため、

目安として

・夏は湿度40~55%

・冬は湿度45~60%

に保つのがよいようです。

まとめると

エアコンの設定温度は“室温”が夏場28℃、冬場20℃になるように設定し併せて湿度を40~60%に保つように調整する。

また、空気が澱まないように空気をサーキュレーターなどで回すのもよいと言われています。

■対策事例紹介

さて、ここからはオフィスを快適にするための対策などを、事例を踏まえてご紹介させていただきます。

ある企業の例

夏のある日、A社での衛生委員会内の議題にてエアコンの設定温度問題が上がりました。

窓際の席の従業員から暑いのでオフィス内の設定温度を下げてほしいと要望が上がっているということです。しかし、窓際と反対側の席の従業員からは寒いから温度を上げてほしいと要望が来ていました。

そこで、全従業員にアンケートを取ることにしました。衛生管理者により座席表を1枚の紙にして、自分の席に赤と青、黄色の三種類のシールを張るルールにしました。

赤が暑いと感じている

青は寒いと感じている

黄色はどちらでもない

としました。

これを行うことで、客観的にどの席が暑いのか寒いのかを視覚的に見ることが出来るからです。

結果は窓際に赤いシールが集中し、反対側には青いシールが集中していました。

A社は緊急対策として、席替えを提案。根本対策としてビル管理に相談し、窓に張るシールタイプの遮光断熱シートを設置するための予算取りを行いました。

●この会社は席替えと遮光シートで対応していましたが、それが不可能な企業様も多いかと思います。低コストで、できる対策をご紹介させていただきます。

・無理に日光を入れずにブラインドを使用して電気をつける

暑い日に無理にブラインドを開けている必要ってありますか?

ブラインドを使用して電気をつけましょう。

・サーキュレーターを設置し、空気を回す。

部屋の空気を回すだけでも全然変わってきます。

なるべく部屋の奥まで空気が回るように設置しましょう。

・エアコンの送風口にアクリル板を設置

送風口にアクリル板を設置して直に風が当たらないようにします。

売ってるやつだとこんなやつです。

これはかなり改善効果が大きい印象です。

取り外し可能なものになるので大がかりな工事は必要ないです。

直接エアコンの風が当たらないだけで体感温度はかなり違います。

あ、ステマじゃないですよww

今回はこの辺で。

今回の参考資料サイト

・https://operationgreen.info/case_-officetemperature1/

・https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/coolbiz/article/action_detail_004.html